睡眠相後退症候群とは?その原因と改善する方法

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不眠症のひとつである「睡眠相後退症候群」が起こる原因と、解消するための対策方法についてまとめています。

 

睡眠相後退症候群とは?

「睡眠相後退症候群」は後退という名前のとおり、一般的な人と比べて睡眠時間帯が全体的に後ろの時間に後退してしまっている不眠症です。

特に、「夜勤勤務」が多い看護師の方に多く現れる症状。

本人は早く寝ようと思っていますが、眠る事ができずに、結局眠りにつけたのは深夜遅くや明け方近くになる事も。「寝付けない」という部分に注目してみると、入眠障害とよく似ています。

入眠障害との違いは、「睡眠相後退症候群」の場合は、トータルでの睡眠時間や質は足りているという事です。

つまり「睡眠をする」という行為そのものは問題ないものの、例えば「朝に起きて出勤する」等の社会的な時間やルールに合わせて行動しようとした時に、睡眠帯がズレてるので出来ず、問題が発生してくるのが「睡眠後退症候群」の大きな特徴。

社会的なルールに合わせて、無理やり起きようとすれば、「吐き気」「めまい」「食欲不振」等の身体的影響が起きてしまい、場合によっては、一日中 体の調子が悪い状態になるケースもあります。

 

睡眠相後退症候群の原因

「睡眠相後退症候群」の原因は、サーカディアンリズム(体内時計)の遅れが原因とされています。

体内時計は通常24~25時間周期で活動と睡眠のリズムを刻んでいます。

体内時計は「光」をスイッチにして1日の24時間周期に調整。光がまったくない状態で生活すれば25時間周期での活動をするようになってしまいます。(フリーラン現象と呼ばれます)

光が体内時計のスイッチになる原理は「睡眠ホルモン」とも呼ばれるメラトニンの分泌が、光を浴びる事によって活性化するためです。

▶関連:メラトニンとは?睡眠への効果と自然に増やす方法

「睡眠相後退症候群」は、先程の例のように「光を浴びる時間」が不規則になる夜勤勤務の看護師さんの他、若い世代の人に多く現れる病気です。

その理由は、昼夜逆転の生活や、夜遅くまでのゲームやネットサーフィンで「光」のON-OFFがない状態となり、その結果体内時計がうまく機能せず乱れてしまうからです。

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睡眠相後退症候群の解消方法

ここまで紹介してきたように、「睡眠相後退症候群」発生のメカニズムには「光」が大きく関わっています。

ですので、主な治療方法としても「高照度光療法」と呼ばれる、光を活用した方法が一般的。

体内時計に、正しい「光のリズム」を作り、ずれてしまった「睡眠相」を徐々に正しい時間に戻していきます。

高照度光療法を行なう場合も指導があるはずですが、体内時計を乱さないためには、朝に明るい光を浴びる環境を作って、逆に夜には光を浴びすぎない環境を作る事がポイント

寝る前の、テレビゲームやスマホ閲覧、ネットサーフィンなども避けるような指導もされます。これはつまり、ブルーライトを夜に見る機会をなるべく減らすということ。

▶関連:ブルーライトとは?紫外線に近いのでカットしないと不眠の原因に

また「睡眠相後退症候群」が深刻な場合には、寝る時間を意図的に遅らせる方法や、薬による治療等も同時に行われる事もあるようです。

こういった状態がひどい場合には、自己判断で色々試すのではなくて、必ず専門の医師の指導のもとで、正しい手段で治療を行うのも大事。

特に、睡眠薬を使う場合には、「そろそろ眠れるようになったかも…」と自分で判断して勝手に辞めてしまうと、反跳性不眠等の別の不眠症を引き起こすケースもあります。

▶関連:反跳性不眠とは何?症状と原因&ならないための対策方法

睡眠に関わる治療は、信頼できる医師との綿密な行動計画も重要という事です。

 

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