概日リズム睡眠障害とは?症状と4つの原因・改善対策方法
「概日リズム睡眠障害」の原因にはどのようなものがあるのでしょうか?よくある症状別の原因と改善方法についてまとめました。
「概日リズム睡眠障害」とは?
通称サーカディアンリズム(おおよそ24時間の意味)をもつ概日リズム。
もともと、人間は約24~25時間周期で、活動と睡眠を繰り返していて、いわゆるこの周期が概日リズムです。
概日リズムが影響を与えているものは実に様々↓
- 「睡眠へ誘導するホルモンの分泌」
- 「逆に覚醒させるホルモンの分泌」
- 「自律神経の働き」
- 「体温の変化」
通常は「朝に目が覚めて夜に眠りにつく」という概日リズムを刻んでいきます。
ですが「概日リズム睡眠障害」になると、「眠るタイミング」が一般的な人とずれている状態になってしまいます。
そして、他に「不眠症等の症状」がでていなければ、睡眠時には通常と変わらない「睡眠の質」が確保できている事も特徴的。(つまり、特に問題はないということ)
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概日リズム睡眠障害の原因
「概日リズム睡眠障害」が起こる原因は、「自分の習慣や身体の問題」が原因となる内的要因と、「自分ではコントロールできない外部からの問題」が原因となる外的要因の2種類があると言われています。
概日リズム睡眠障害の内的要因
内的要因には、主に次の2つの原因が考えられます。
1.「睡眠相後退障害」
睡眠相後退障害は、一般的な人よりも遅い時間帯にしか眠れず、その分起きる時間も遅くなってしまっている状態。
例えば、深夜遅くまで光を浴び続けたり(TVゲーム、スマホ等)、興奮状態が続く事によって概日リズムが乱れている状態です。
この状態のまま、通常の就寝や起床時間をしなくてはならない状態になった時、体が非常にだるくなった感じになってしまいます。
2.「睡眠相前進障害」
睡眠相後退障害とは逆に、19時~20時ぐらいには眠りにつき、深夜の1:00~2:00ぐらいに目覚める状態。つまり、睡眠リズムが前にズレている状態です。
但し、睡眠相後退障害とは違って一般的な生活において(会社への出勤や学校への通学等)問題となるような場合もあまりない時間帯なため、特に治療等はなされない場合が多いようです。
▶関連:「目覚ましより早く起きてしまう!」状態が続く時の改善方法
概日リズム睡眠障害の外的要因
外的要因は、主に次の2つが原因となります。
1.ジェットラグ症候群
いわゆる「時差ボケ」のこと。実は、時差ボケも概日リズム睡眠障害に含まれています。
ヒトの体は3時間以上の時差のある地域を急激に移動してしまうと(飛行機などで)体内時計をあわせることができずに、時差ボケとなってしまいます。
逆に、船などでゆっくりとした移動であれば、例え大きな時差があっても、ゆっくりと体内時計が順応するので時差ボケにはなりにくいです。
2.交代勤務型
シフトワーク型ともいわれます。
シフトワーカーの方で、昼間勤務の時もあれば、夕方から夜の勤務もあったり、明け方まで働いたりする時もある場合に起こります。
外的な要因で睡眠時間がバラバラになってしまうので、体内リズムを整えるのが非常に難しくなってしまいます。
短時間に作用するような睡眠薬の場合には、少しづつ飲む量を減らしていったり、長時間に作用する睡眠薬の場合には飲む間隔を少しづつあけていくといった方法がとられます。
▶関連:交代勤務睡眠障害とは?不規則リズムでも不眠症にならない対策
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